ダム工事は建設会社や土木工事会社が施工を行います。
ダム工事はダムだけでなく近隣への影響を最小限にとどめるため、工事用の道路を仮設で作るケースもあります。
ダム工事を行う際は、転流工や仮設備の準備が必要です。
転流工は工事を行う際にダムに溜まる水の量を調節するため、仮設のトンネルなどで川の流れを作って水流を切り替える仕組みです。
次に基礎堀削を行います。
ダムの基盤となる岩盤を削って工事してきます。
その際、足場組み立てなどを設置し、岩に直接作業員が立ち入らないように工夫して行う施工方法もあります。
堀削が終わったら、その側面をコンクリートで固めていきます。
この作業を堤体工と呼びます。
そして試験湛水を行います。
ダム工事が終わったあとに、実際に水を貯めて安全性を確かめる作業です。
そして問題がなければ、実際にダムを開通して使用します。
ここまでの一連の流れがダム工事で行う作業工程です。
ただ建設業界のダム工事といえば、堀削と堤体工のことを指す場合が多くなっています。
ダムはそれぞれの場所によって全く形状も異なりますから、一つ一つの作業に気を使って安全性を確保しなければいけません。
危険性を伴う作業でもあります。