造成工事は住宅、ビル、商業施設などの建物を施工する前の準備段階ともいえる整地作業です。
建物は必ずしも平らなところだけに建てられるとは限りません。
デコボコしているところ、なだらかな坂になっているところ、窪地になっているところなど。
そういった傾斜などがある部分も建物を建てられるようにするのが造成工事です。
尚、建物は必ずしも平らなところにしか建てられないということはありません。
側面などを固めて擁壁すれば建物を建てられますし、あるいはなだらかな斜面に切り土や盛り土を行って地盤が安定すれば建物が建てられます。
軟弱な地盤でなければ、傾斜があっても建物は建てられます。
軟弱な地盤の場合は地層改善が必要です。
造成工事はショベルカーやブルドーザー、スクレーパー、タイヤローラなどが使用されます。
土を掘削したり、平らにするような重機を使います。
その他作業員による細かな整地作業にはツルハシや電動掘削機、転圧機などを使って地面を造成していきます。
造成工事は基本的に建物を建てる前段階で行う作業ですが、ライフラインを整備する目的として、あるいは地盤崩壊などを防ぐ災害防止対策として、市や国が主導して工事を行うケースもあります。