和室の便利さや必要性は理解できるけど、昔ながらのありきたりな和室にはしたくない…。そんな施主に提案すると喜ばれるのが、琉球畳を使用したおしゃれな和室です。
琉球畳とは半畳の縁なしの畳のことで、沖縄地方で栽培されていた「七島(しっとう)イ」を使用していたことからこの名前で呼ばれるようになりました。880×880mmが一般的ですが、820×820mm、850×850mmなどのサイズもあり、半畳のため正方形になっているのも特徴の一つです。
一般的な畳は縁を補強するため畳縁を必要としますが、七島イは丈夫なため角に畳縁で補強をする必要がありません。現在では畳表の製織技術の向上により通常のいぐさでも畳縁のないものを作ることが出来るようになったため、畳縁のない正方形の畳を総称して琉球畳と呼ばれることもあります。お客様からオーダーを頂いた際には、デザイン重視なのか、あるいは素材や使用感なども大切にしたいのか…等、どのような目的で希望されているのかをしっかりと確認する必要があります。
琉球畳はこれまでの畳と異なりカラーバリエーションが豊富で、和室に使用するだけでなくリビングの一角に敷くことで和室のような空間を作るという使い方もあります。畳の床は欲しいけれど和室を用意するほどのスペースがないという場合でも、この方法なら気軽にくつろげるスペースを確保することが出来ます。若い世代に人気が高いため、今後ますます需要が高まっていくでしょう。