管工事とプラント工事の違い

管工事とは、水道管やガス管、空調や給排水など、配管に関する工事全般を指します。ただし水道施設工事とは明確に区別されており、公共団体が設置する施設に関するものなどは管工事に含まれません。

 

プラント工事とは、生産設備の建築のことを指します。プラントとは生産に関わる工場のことで、プラント内に設置されているあらゆる機器や部品の新築、補修、メンテナンスを行います。

 

プラント工事にはプラント内の配管工事も含まれます。しかし、「プラント工事」あるいは「プラント配管工事」と記載した場合、「管工事」とは明確に区別されます。1級管工事施工管理技士の資格取得を目指している際に施工経験を記載する場面がありますが、プラント配管工事に関するものではなく管工事に絞ったものでなくてはなりません。

 

その理由としては、管工事に求められる配管に関する知識や経験と、プラント工事で求められるそれらでは異なる点が多いからです。管工事施工管理技士の試験では「製造設備」に関するものはNGとなっており、ここで求められているのは「管径が小さい圧力管」や「建築設備」に関するものです。これを混同しているといくら記載しても実地試験を通過することは出来ず、1級管工事施工管理技士の資格を得ることが出来ないので十分に注意しましょう。