今、建築業界で働く女性が増えています。女性の社会進出が後押しされていることに加え、各業界で男女問わず働きやすい環境を整える企業が増えていることも大きな要因です。

建築業界は力仕事が中心というイメージもあり、女性が働くには適さない印象が強いという方もまだまだ多いのではないでしょうか。ですが実際には力仕事以外にも設計や管理など多岐にわたる業務があり、それらの業務に従事する男性社員も多数存在します。

建てるのは男性中心でも、出来上がった建物を利用する顧客の半数は女性です。そのため、女性がデザインや設計に関わることで、男性には気付きにくいポイントに着目し、より多くの人に喜ばれる策を提案することが出来るようになります。これまで男性の視点が中心だった現場に女性の視点が入ることで提案力も増し、男性も女性もそれぞれがお互いの強みを発揮できるようになります。

また、女性の比率が増えることで男性も働きやすい環境になるということがこれまでの報告で分かっています。プライベートや家庭に関わる時間が取れるように残業を減らす・なくすといった動きは、ダイバーシティや男女平等といった考え方をしている企業の方が進んでいます。女性を雇用することで男性でも無理なく働ける環境が整い、ひいては建設業界の人手不足解消にも繋がっていくと考えられています。今後も建築業界で女性が活躍する場面はどんどん増えていくでしょう。