剛接合の種類と剛接合で建てられた建築物の特徴

剛接合とは建築部材の接合方法のひとつで主にラーメン構造で用いられています。

建築部材同士が一体化しているので、地震などの外部からの強い圧力が加わって部材が変形したとしても接合部分は変形しません。

剛接合には3つの方法があり、具体的な接合方法が異なります。

・ 機械的接合法…接合する時にボルトやネジ等を用いて接合しますが、剛接合に用いられるのは高力ボルトを使用したボルト整合です。

・ 治金的接合法…融解や圧力などで溶接をして接合しているため繋ぎ目が強固なのが特徴です。

・ 梁継手…梁同士を一体化させる方法で、プレートの上から高力ボルトでウェブを留めて接合しています。

 

剛接合で作られた建物の大きな特徴は梁や柱の接合部分が一体化されていることから、地震に揺れの影響を受けにくいため耐震性が非常に優れています。また、水平荷重にも耐えられるため台風から来る揺れにも耐えることができるのです。

他にも、耐震壁などの補強材は不要で、一般的には両端で支えられている梁が片方だけの片持ち梁でも可能になります。

また、ブレーズと呼ばれる柱と柱に斜めに取り付けられる筋交が必要ないため、間口を広く取れるので間口を活用した広いスペースを作ることができます。