セメントを使わない、環境に優しい「ポリマーコンクリート」とは?

 

一般的にコンクリートは,水,セメント,砂,砂利を混ぜ合わせてできていますが、「ポリマーコンクリート」はセメントの代わりにポリマー(高分子化合物)を主成分とした特殊なコンクリートの一種です。

 

◇ポリマーコンクリートとは?

ポリマーコンクリートは「レジンコンクリート」とも呼ばれています。

セメントにない性能を持っている材料である反面、コストが高いため主に特殊なパイプや防水ライニング、点字ブロックやマンホールなどの特殊用途に使われます。

 

◇ポリマーコンクリートが環境に優しいと言われる理由

一般的にコンクリートはセメント、砂利、砂、水を混ぜて作ります。

セメントは石灰石といくつかの材料を混ぜて燃やしてつくるため、コンクリートを作るには大量のCO2が排出されるのです。

しかし、ポリマーコンクリートは製造時にセメントを使用しないため、セメント製造時のCO2発生を避けることができ、環境負荷低減への期待が込められています。

ポリマーコンクリートはコストが高く、一般的なコンクリートと同じような用途で使う材料として,現在、土木,建築の分野で研究開発や実用化が進められています。

ポリマーコンクリートの研究は始まったばかりですので,今後のさらなる進展が望まれます。