新資格「技士補」が設けられた背景と、取得するメリットについて

 

「技士補」は、1級施工管理技術検定の第一次検定に合格することで取得できる資格で、この技士補を持つことで、監理技術者補佐として活動きます。

つまり監理技術者のアシスタントとして現場に置かれ、監理技術者は技士補がいることで他の現場を兼任できるようになるのです。

 

◇技士補が設けられた背景

技士補の資格が新しく設けられた背景には、監理技術者の高齢化と、試験のハードルの高さに対応するためでした。

試験の細分化や可視化によりキャリアステップが明確化され、若手のスキルアップが促進されるとともに、監理業務の補佐に法的な裏付けが与えられました。

ゼネコンなどの元請け企業は技士補を採用して、技術者不足の課題を緩和でき、業界全体の課題である「営業所の専任技術者の不足」の改善にもつながります。

これにより、優秀な人材をより効果的に活用することができるようになりました。

 

◇技士補の資格を取得するメリット

技士補は国家資格であるため、技術力が公的に証明されます。

また一度取得すると、資格は無期限有効であり、第二次検定を受験しなかったからといって資格が剥奪される心配はありません。

また、求人の中には技士補の資格を所有していることが応募条件に定められていることもあるので、仕事の幅が広がる点もメリットといえるでしょう。