ルーフバルコニーとは、下の階の屋根部分を利用して作られたバルコニーのことです。
ベランダとの違いは、ベランダは建物から張り出した屋根のあるスペースを指し、バルコニーは2階以上の部屋の外に張り出している屋根のないスペースを指します。
日当たりが良く、開放感があり、使い勝手も良いため人気がありますが、注意点もあるため設置する前に知っておくことをおすすめします。
◇雨漏りリスクが高くなる
屋根の一部をルーフバルコニーにすることで、防水層の立ち上がりや笠木など、雨水が侵入しやすい箇所が増えます。
また、ルーフバルコニーは屋外にあるため、雨風や紫外線などの影響を受けやすくなるため、定期的なメンテナンスを行っていたとしても、床面の劣化に注意が必要です。
◇真夏は熱さに注意する
屋根のないルーフバルコニーの下の部屋では、夏場に気温が上昇することが課題です。
階下の部屋でも快適に過ごすためには、ルーフバルコニーの屋根部分の断熱性を高めることが重要です。
さらに、階下の部屋の用途にも工夫をしなければならず、できれば通常あまり使用しない部屋にすることをお勧めします。
◇コストが高い
ルーフバルコニーの建築費用は、一般的な勾配のある屋根よりも高くなる傾向があります。
工事費用は、屋根部分以外に手すりや階段の設置、防水処理などが含まれるため、大幅に変動し、さらに、防水工事を10年から20年ごとに定期的に行う必要があるため、維持費が高額になる可能性もあります。