換気が大切なことはわかっていても、具体的にどんな効果があるのか意外と知らない方も多いようです。
今回は、換気の大切さをご紹介します。
◇有害物質を除去する
室内の化学物質が原因で発症する「シックハウス症候群」の改善には、こまめな換気で空気を清浄に保つことが重要です。
2003年の建築基準法改正では、シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドの濃度を下げることが重視されました。
また、換気不足により湿気や粉塵が溜まるとカビやダニが発生し、アレルギーや病気のリスクが高まるため、室内の空気を入れ替える換気が重要なのです。
冬は暖房器具の使用で室内の酸素濃度が低下しやすく、古い暖房器具は一酸化炭素中毒のリスクが高まります。
一酸化炭素中毒を予防するには、こまめな換気が効果的です。
◇家の寿命を延ばす
換気は健康やメンタル面だけでなく、建物の寿命にも良い影響を与えます。
近年の断熱性能が高い建物は気密性も高くなり、湿気がこもりやすく、湿気を外に逃がして建物の劣化を抑えます。
特に木造建築はカビが広がりやすいので、建物を長持ちさせるためにも、正しい方法で定期的に換気を行いましょう。
また、マンションは戸建住宅に比べて気密性が高いといわれています。
そのため「室内の気温を一定に保ちやすい」というメリットがある反面、外との気温差が大きくなりやすく、窓際やサッシに結露が発生しやすいというデメリットもあります。
結露はカビの発生や健康への悪影響を引き起こす可能性があるため、十分な換気が必要です。