「モルタル」は、建築材料の中でも人気な材料のひとつです。
コンクリートとの違いや性質、用途を詳しく理解している人は少ないかもしれません。
◇モルタルとはどんな素材?
モルタルは「セメント+砂(直径5mm以下)+水」を混ぜた建築材料で、セメントの発熱やひび割れを砂が抑え、コスト削減にも役立つ特徴のが特徴。
モルタルは柔らかくきめ細かい素材で、壁や床の仕上げ材や家具の天板などに使われます。粘着力が高く、タイルやレンガの目地材としても活用されます。
◇コンクリートとの違いは?
モルタルとコンクリートは、それぞれの性質や強度に応じて異なる用途に使われるのが一般的です。
モルタルは強度が高いものの、ひび割れしやすくコストが高いため、建造物や基礎には使用されません。
主に建物の外壁や床の仕上げ材として利用され、ペースト状で扱いやすいため、コテを使った装飾仕上げも可能です。また、石材やタイルの接着剤としても使用されます。
一方、コンクリートは引っ張りに弱いものの、鉄筋と組み合わせることでその弱点を補い、ひび割れしにくい特性があります。
そのため、駐車場やウッドデッキの床、さらには建造物そのものの構造材として広く用いられています。