オール電化は、光熱費の削減や環境配慮を目的に導入が進んでいますが、メリットだけでなく注意点もあります。
導入後に突き当たる問題へどのように対応するか考えておくことが大切です。
◇電気代が高くなることも
オール電化ではガス代が浮く一方で、電気代が高くなる可能性があります。
これは、多くの電力会社のオール電化向けプランでは、夜間の電気料金が安く、日中は高く設定されているからです。
そのため、日中に多くの電気を使用する家庭は、使用電力の見直しをおすすめします。
◇停電時には使用できない
オール電化は災害時に電気の復旧が早いため有利ですが、停電中は住宅設備がほとんど使用できなくなるという不安があります。
停電対策として、オール電化と太陽光設備を組み合わせたり、電気を必要としない石油ストーブやカセットコンロを準備することが有効です。
◇調理器具が制限される
オール電化キッチンでは、ガスコンロの代わりにIHクッキングヒーターを使用するため、調理器具はIH対応のものに限られます。
そのため、土鍋や陶磁器、アルミ製の器具は基本的に使用できません。
また、IH対応の調理器具でも、底が丸い中華鍋などはIHのフラットな表面と密着しにくいため、火の通りにムラが生じやすいです。直
火に慣れていると、使い勝手に不便さを感じることがあるかもしれません。