耐震等級とは何か|地震に強い家を選ぶための基礎知識

日本は世界有数の地震大国であり、住宅選びにおいて「耐震性」は欠かせないポイントです。

その目安となるのが「耐震等級」です。

耐震等級は建物がどれだけ地震に強いかを数値化した指標で、安心して暮らせる住まいを選ぶうえでとても重要な基準となります。

 

◇耐震等級とは?

住宅の地震に対する強さを示す指標で、建築基準法を基準に「等級1~3」で評価されます。

  • 等級1:建築基準法で定められた最低限の耐震性能。数十年に一度の大地震でも倒壊しない水準。

  • 等級2:等級1の1.25倍の強さ。学校や病院などに求められるレベル。

  • 等級3:等級1の1.5倍の強さ。消防署など防災拠点並みで、住宅では最高ランクの安心を確保。

等級が高いほど、より大きな地震に耐えられる設計となっています。

 

◇耐震等級のメリットと注意点

耐震等級の高い住宅は、地震被害を抑えられるだけでなく、住宅ローンの優遇や地震保険料の割引、資産価値の維持にもつながり、将来的に売却や相続の際にも有利です。

ただし、等級が高ければ必ず安心というわけではなく、施工の品質や地盤の状態も大切です。

信頼できる業者に依頼し、必要に応じて第三者機関の検査を受けることが安心につながります。

 

耐震等級は、安心して暮らせる住まいを選ぶための大切な指標です。

等級が高いほど安心感は増しますが、地盤や施工品質もあわせて確認することが重要です。

大切な家族と住まいを守るために、住宅購入や建築を検討する際はぜひ耐震等級に注目してみましょう。