地盤調査から改良工事までの流れを徹底解説

安心・安全な家づくりの第一歩は、目に見えない足元の状態を正しく知ることから始まります。

どんなに頑強な建物を設計しても、それを支える地盤が軟弱であれば、将来的に不同沈下や建物の傾きといった重大なトラブルを招きかねません。

ここでは、地盤改良工事の一連のプロセスを詳しく解説します。

 

◇土地の性質を科学的に把握する地盤調査のステップ

まずは専門の調査会社により、地盤の硬さや層の構成を調べる「地盤調査」を実施します。

戸建住宅では、スクリュー状のロッドを地面に突き刺す「スクリューウェイト貫入試験(SWS試験)」が一般的です。

この調査によって、どの程度の重さに耐えられるかを示す地耐力を測定し、改良が必要かどうかを客観的なデータに基づいて判断します。

この工程が、建物の設計を支える確かな根拠となります。

 

◇地盤の状態に合わせた最適な改良工法の選択

調査の結果、地耐力が不足していると判断された場合には「地盤改良工事」へと進みます。

表層の土に固化材を混ぜて固める「表層改良工法」、強固な地盤(支持層)までコンクリートの柱を築く「柱状改良工法」、あるいは鋼管を打ち込む「小口径鋼管杭工法」など、土地の条件や建物の重量に合わせて最適な手法を選択します。

適切な工法で地盤を補強することは、地震時の液状化リスクの軽減にも寄与し、住まいの資産価値を長期的に守る重要な役割を担います。