「居ながら改修」とは

居ながら改修とは、建物を使い続けながら出来る改修工事のことです。工場なら操業しながら、商業施設なら営業しながら、住宅なら住みながら行う改修工事のことを「居ながら改修」と呼びます。

居ながら改修の最大のメリットは建物の使用を中断することなく改修工事が出来ることです。工場や商業施設は操業・営業を休む必要がなく、住宅なら工事期間中に寝泊まりする場所を確保する必要がありません。収入が減る、あるいは余計な出費がいらず、工事発注者や施主においても非常に大きなポイントです。

 

ですが、もちろんデメリットもあります。居ながら改修では操業、営業、居住に影響のある物事、例えば騒音、振動、粉塵などについて、より繊細な対策が求められます。搬出入車両や人の動線についても同様で、ただ安全に気を付けて作業をすればいいという訳には行きません。居ながら改修を行う場合は建物の使用者とも綿密に打ち合わせを行い、さまざまな面に注意しながら工事を行う必要があります。

 

建物の使用者が居ながらの改修はごく一般的な工事方法ですが、「居ながら」という言葉は鹿島建設が商標登録をしているので「居たまま」など別の言葉で表記されることもあります。意外と知らない人も多いので、覚えておいて損はないでしょう。