地盤調査の重要性

地盤調査は、住宅の新築あるいは建て替えを行う際に行われます。2000年に施工された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」により施工会社に瑕疵担保責任が課され、引き渡し後10年以内に住宅に瑕疵(工事不備による欠陥など)が発覚した場合は施工会社等が無償で補修等をするという決まりになりました。その補修費用に備える保険に加入するためには原則として地盤調査が必要となっています。ただ、地盤調査を行うことは法律で義務付けられてはいません。

 

その土地に家が建つのが初めてという場所ならともかく、昔から地盤には問題ないと言われている場所にまで地盤調査が必要なのか?と言われることがありますが、少しでも不安なら調査を行う方が安心です。その地域が安全だと言われていても、具体的にこれから建てようとしている土地が本当に安全かどうかは調査してみなければわかりません。また、地盤の長所や欠点を知ることでその土地の特性に合わせた建設を計画することも可能になります。

 

災害に強い家づくりをするためには建物そのものの耐震性や耐候性も重要ですが、家の土台となる地盤の状態が非常に大きく影響します。安全と言われている土地でも油断せず、そして少しでも災害リスクが考えられる土地への建築を予定しているのであれば、地盤調査は安心を確約するために避けては通れない調査と言えるでしょう。