電力会社の切り替えを検討する際、高圧電力と低圧電力の違いがわからず戸惑っている経営者や経理担当者の方は少なくないのではないでしょうか。高圧電力と低圧電力とはどのような違いがあり、またどうやって見分けたらよいのか、ポイントを絞ってお伝えします。
高圧電力と低圧電力では、契約内容や必要な設備が異なります。原則として高圧電力は50kW以上、低圧電力は50kW未満となっています。工場、大型商業施設、病院などは高圧電力で、商店や医院など小規模な施設や一般家庭では低圧電力で契約していることが多いでしょう。
自分の事業所がどちらの契約になっているかわからない時は、キュービクルという変電機器を収めるロッカーのような箱があるかどうかを確認しましょう。キュービクルは運ばれてきた高電圧の電気を低電圧に変圧し各機器に送る役目を果たすのですが、もともと送られてくる電気が低電圧の場合キュービクルは必要ありません。
もし電気料金の請求書が手元にあるなら、契約種別欄を確認してみてください。高圧の記載があるか、なくても供給電圧が6kV以上と記載してある場合は高圧電力で契約していることになります。
高圧部門の電力自由化は低圧電力よりも前の2000年から始まっているため、コスト削減のために電力会社の切り替えを検討したいと考えている方も多いでしょう。この記事が少しでも参考になれば幸いです。