高圧電力に切り替えるメリットと注意点

高圧電力は低圧電力より単価が安く、切り替えることで電気料金を削減できる可能性があります。

高圧電力の契約は原則50kW以で、周辺にキュービクルを設置することで受電が可能です。

どちらを契約しているのかわからない場合は、請求書や検針票に「高圧電力」(例:高圧電力A、高圧電力ASなど)と記載されているので確認しましょう。

 

◇高圧電力のメリット

低圧電力は中将変圧器での変圧が必要ですが、高圧電力は発電所からキュービクルに直接送電可能で、変圧手間が省かれ、その分単価が安く設定されています。

特に多くの電力を使用する場合は、切り替えによって1kWあたり約13円のコスト削減が期待できます。

高圧電力への切り替えにはキュービクルの設置など初期投資が必要で、工事費用は200万円ほどかかりますが、電気代が安くなればその後回収が可能です。

設置費用は通常1年ほどで回収でき、キュービクルの耐用年数は20~30年ですので、長期的には費用対効果が高いと言えます。

 

◇高圧電力への切り替えの注意点

 

高圧電力を扱うキュービクルは感電事故のリスクがあり、定期的なメンテナンスが必要です。

法令により、月1回または隔月で保守点検が義務付けられており、多くの場合、電気主任技術者や電気保安法人に外部委託されるため、毎月のメンテナンス費用が発生します。