エアコンの陰の主役、室外機とは

エアコンと聞いて多くの方が真っ先に思い浮かべるのは、部屋の中にある「室内機」ではないでしょうか。しかし、エアコンは「室内機」と「室外機」があって初めて機能するものです。

 

エアコンは、“空気中の熱は多いところから少ないところへ移動する”という性質を利用した家電製品です。壁を隔てて屋内と屋外にそれぞれ機器を設置し、それらをパイプで繋げて冷風あるいは温風を室内に取り込みます。夏、ごうごうと音を立てる室外機の前に立つと暖房のような熱風が吹いてきますが、それは室内に冷たい風を送り込む代わりに暖かい風を外に排出しているからなのです。

 

室外機の取り扱いで特に気を付けたいのは、冷房が活躍する真夏です。室外機はその名の通り屋外に設置されるものですが、室外機周辺の温度が高くなると熱の交換効率が悪くなりがちです。近年では室外機用の日よけカバーなどが販売されていますので、日なたになってしまう場所に設置している室外機にはそのようなものを取りつけることをおすすめします。昔ながらの「よしず」を立てかけて日陰にするのも良いですね。逆に冬は寒い場所だと暖房の効きが悪くなってしまうので、よしずを立てかけた場合は涼しくなったら外しておくとよいでしょう。