IHクッキングヒーターの危険性

住宅のオール電化が進むにつれて普及度が上がったIHクッキングヒーター(IHコンロ)。火を使わないためお子さまやお年寄りの方がいても安心と感じる方が多く、調理中に袖のもらい火で事故やケガが発生する心配もありません。またガスコンロに必須の五徳もないためお手入れが楽で、調理後もさっとひと吹きするだけで綺麗な状態が維持できるところも人気の秘訣です。

 

ですが、火がないからと言ってコンロ由来の火災が一切起こらないわけではありません。コンロの火災で最も多い「天ぷら油火災」は、火ではなく温度が原因で起こります。IHクッキングヒーターで揚げ油を加熱した際、鍋底が急激に加熱されることによって温度センサーの反応が追い付かずに発火する恐れがあります。火のないIHだからといって油断はできません。

 

また、目に見えて危険なガスコンロと違い、IHクッキングヒーターは一目では温度がわかりにくいという危険性があります。うっかりプレートを触ってしまい大やけどに…という事故が後を絶たないため、IHクッキングヒーターを使用する場合でも手元には十分気を付ける必要があるでしょう。もし小さなお子さまがいらっしゃる場合は、絶対に触れないよう大人の方が指導することも忘れないようにしましょう。