現場の華、鳶職人

鳶職人とは、建設現場で高所での作業に関わる職人のことを指します。足場の組み立てや大型機械の据え付けなど、作業内容は多岐にわたります。建設現場においてはとても需要が高く引く手数多の職業なのですが、危険が伴う作業も多く、人材不足が課題となっています。経験がものをいう場面が多い中熟練職人の高齢化も進んでいるため、若手の活躍が望まれています。

 

鳶職人は、携わる作業によって呼ばれ方が異なる場合もあります。足場専門の「足場鳶」、鉄骨造の骨組みを組み立てる「鉄骨鳶」、大型機械など重量物の据え付けを行う「重量鳶」などが代表的です。建設現場においては鳶職の携わる作業の多くは建設の基礎や重要な点であることが多いため、人手が必要とされる中でも特に重宝されます。

 

鳶職人になるにあたって、就職前に取得しなければならない資格はありません。一方で作業によっては法律の定めにより取得しなければならない資格がいくつかあります。代表的なものは「足場の組立て等作業主任者」「建設物等の鉄骨の組立て等作業主任者」「玉掛作業者」で、この3つは三種の神器などとも言われます。また資格ではありませんが、厚生労働省が認定する技能検定制度の一種として「とび技能士」資格があります。国に認められた鳶職人の証明となるので、鳶職人として活躍するなら持っておいて損はないでしょう。