外壁の劣化を抑える紫外線吸収剤

住宅やマンションなどは、建物の保護のため定期的に外壁の塗装工事を行います。外壁塗装は雨風や紫外線から建物を守りますが、塗膜そのものの劣化も進んでしまうため10~15年程度で新しい塗膜を塗布する必要があります。

 

紫外線は、化学的な作用を著しくもたらすため化学線とも呼ばれています。殺菌や消毒に利用されるなど有効な面もありますが、長期において浴び続けると物質の変性を促し、劣化やトラブルを引き起こします。看板の色褪せや、日差しが当たる場所に置いておいた家具の変色なども紫外線によるものです。

 

外壁に使用する塗料の中には、紫外線吸収剤を混ぜてUVカット効果を持たせたものがあります。通常の塗料よりも塗膜の性能を長く維持することができ、色褪せや黄ばみを防止するだけでなくひび割れや剥がれにも強いのがメリットです。

 

デメリットとしては、塗装の際の費用がやや高くなることが挙げられるでしょう。ただ現在では紫外線吸収剤を利用した塗料も数多く販売され、基本料金でUVカット効果のある塗料を用意している塗装会社も多くなっています。さほどコストを気にせず利用するのであれば、紫外線吸収剤を含まない塗料をわざわざ選ぶメリットは特にないでしょう。