人が運べない重たい荷物を釣り上げて移動させるクレーン。工場などに固定されたものではなく任意の場所に移動できる「移動式クレーン車」は、建設現場や倉庫などさまざまな場所で活躍する特殊車両の一種です。クレーン車の運転ができれば仕事の幅も広がり、安定した収入にも繋がります。
移動式クレーン車の運転および操作には、以下の資格が必要です。
移動式クレーン運転士免許
小型移動式クレーン運転技能講習
移動式クレーンの運転業務特別教育
運転免許
玉掛け技能講習(荷の掛け外しをする場合)
移動式クレーン車と混同されやすいのが、ユニック車とも呼ばれるクレーン付きトラックです。クレーン付きトラックを運転・操作する際も移動式クレーン車と同様の資格を必要とします。資格の一つである「移動式クレーン運転士」は国家資格で、取得すれば全ての移動式クレーンの操作が可能となります。
「玉掛け技能講習」はクレーン車の運転には必ずしも必要ではありませんが、クレーンに荷物を掛けたり外したりという作業をするためにはこの資格が必要となります。資格を持っていない場合は別の有資格者を確保しなければならないため、持っていて損のない資格です。クレーンの仕事に就くのであればほぼ必須と考えてよいでしょう。