建設キャリアアップシステム(Construction Career Up System, 略称CCUS)は、建設業で働く技術者が資格や社会保険の加入状況、現場の就業履歴を登録することで、技術者の適正な評価や業務軽減に役立てる仕組みです。
このシステムは国土交通省が推進し、一般財団法人建設業振興基金が運営主体となっています。
◇ 建設キャリアアップシステムの目的
将来的に建設業で働く人材が減少していくと予想される中で技術者の人材確保は必須をなりますが、建設業の賃金カーブは他の業種に比べると早い40歳過ぎにはピークに達します。
これは技術者の管理能力や後進の指導と言った点を評価されていないと考えられ、それを改善する目的として導入されました。
◇ 技術者にとってのメリット
技術者にとって個人カードに今までの職歴を登録することで経験に基づいた適正な賃金や処遇を受ける機会が得られ、建設業退職金共済事業本部から退職金を受け取ることができます。
◇ 企業側のメリット
企業側も導入することで離職帽子や優秀な人材を確保に役立ち、個人カードによる勤怠管理や労務管理に必要なコストも削減でき、働く環境を改善する優良企業としてアピールすることができるのです。