電気の安定供給を支える送電設備についてわかりやすく解説します!

私たちが日頃使う電気は発電所で作られて送電線から変電所へ流れ、配電線などの電気設備を経て公共施設や住宅、オフィス、店舗など様々な場所へ届けられます。

発電所は市街地よりも遠い場所にあり、送電線からいくつもの鉄塔を経由して送られますが、電気は送電線の抵抗によって熱になって逃げてしまう性質があることから、少しでも電気のロスを少なくするために高い電圧で送電しています。

送電設備には鉄塔を使って電気を送る「架空送電」と、地下を通る「地中送電」がありそれぞれの特徴を解説します。

 

◇ 架空送電

鉄塔を使って送電する方法で鉄塔には送電線の他に避雷針の役割がある「架空地線」や、鉄塔に電気が流れないようにする「がいし」があります。

送る電圧が高くなるにつれて安全のために高い建物や樹木との距離を取らなくてはいけません。

 

◇ 地中送電

都市部などの鉄塔を建てることが困難な地域では電力ケーブルを地下に設置して送電をします。

地下2~10mに設置された電力ケーブルは「管路(かんろ)」と呼ばれるパイプの中や、上に道路がある場合は直径3~5mの洞道(とうどう)に電力ケーブルが入っていて、深いところでは地下100mのところに設置されているそうです。