「安全帯」とは高所での作業やする際に作業する人の転落や墜落を防ぐために装着する命綱が付いた保護具のことを言います。
安全帯には主に「フルハーネス型安全帯」と「胴ベルト型」がありましたが、現在では「フルハーネス型安全帯」を着用するすることが原則となりました。
◇ フルハーネス型安全帯とは
フルハーネス型安全帯はベルトを肩や太腿・胴等の複数の部位に取り付けて装着する保護具で、このように複数の部位で固定することで、万が一落下したときに身体から安全帯が抜け出すリスクを減らし、落下の衝撃を全身に分散されます。
また、フルハーネス型安全帯は落下した際に他の作業員からの救助を待つ間も、自然な姿勢なので身体への負担が少ないこともメリットだと言えるでしょう。
◇ フルハーネス型安全帯の移行の経緯
かつて建築現場で使用されていた「胴ベルト型」は胴のみベルトで固定されているため、落下の衝撃で事故に繋げるケースが多く、2019年より厚生労働省によって「墜落制止用器具」と名称が変更されました。
最近の安全帯は安全面における改良が多く見られるようになり、補助のランヤードを使用する等してより安全に使用できるようになり、現在では鉄塔工事や高層工事を中心に多くの現場で使用されています。