とび職とは建設現場にて高所で作業をする職人のことを指し、そのなかでも鉄骨とびは鉄骨を積み上げて建物の骨組みを作るとび職です。

◇　鉄骨とびの仕事内容

鉄骨とびには地上で鉄骨に玉掛け作業をおこない、クレーンを用いて鉄骨を持ち上げる「地まわり（下まわり）」と、高所にて吊り上げられた鉄骨を組立てる「取り付け」の２種類があります。

「地まわり」は鉄骨の大きさに合わせて吊り方を変える必要があり、そして最も重要なのが鉄骨が落下しないように正確にワイヤーを装着して、人が近づかないように細心の注意をしなければいけません。

また、「取り付け」は高所での作業になるため危険と隣合わせになり、数ある建設業課の職種のなかでも専門性が高く、高い集中力が必要なので難易度の高い職種だと言えるでしょう。

◇　鉄骨とびの将来性

鉄骨とびの仕事は繊細な職人技や対応力が必要になる職業です。

最近ではAIの登場でパターン化できる業務が多い職種は、AIに仕事が奪られる可能性が高いと予想されますが、鉄骨とびはその心配はありません。

また、鉄骨とびの仕事である鉄骨の組み立ては建物を新築する時だけではなく、増改築をする時にも必要になる工事なので将来的にも需要があるでしょう。