電力自由化が2016年4月よりスタートして、私たちを取り巻く電力事情が変わりました。
東京周辺であれば「東京電力」、大阪周辺では「関西電力」など、以前は住んでいる地域で決められた電力会社としか契約できませんでした。
しかし、電力自由化によって契約する電力会社を選べるようになり、新しく参入した電力会社を「新電力」と呼んでいます。
◇ 新電力とは?
2016年の電力自由化によりガス会社や携帯電話の通信会社などの様々な業種の企業が新たに電気の小売業に乗り出しました。
そして、本業分野とのお得なプランを設定して、今までのなかったサービスを提供しています。
もともと、電気は「発電」「送配電」「小売り」の3つを経て各家庭に届けられ、今まではすべてを大手電力会社がおこなってきましたが、「小売り」部分を他社も販売できるようになったのです。
◇ 新電力誕生の目的
電力自由化の背景には地域を垣根を取り除いて安定した電気の供給を確保することです。
東日本大震災での原子力発電所の事故を受けて、電気の供給を大規模集中するのは社会的リスクがあると考えられるようになりました。
そして、これまで独占状態であった電気事業を開放して、競争できる部分は競争させてコストを削減させて、電気利用者に選択肢を増やすことなどがあります。