芸術的な映画が楽しめる「アートシアター」とは?

「アートシアター」とは一般的に上映されているロードショーとは異なり、外国の芸術的な映画やドキュメンタリー、古典映画を上映している映画館です。

 

◇アートシアターの誕生

アートシアターは1950年代のアメリカで登場し、1960年代になるとその専門性からアート映画を愛好する人たちから絶大な支持をうけるようになりました。

その後、日本にも上陸をして、営利に問わられない芸術的な作品を上映する映画館として根強い人気があります。

 

◇アート映画とは?

アートシアターでは芸術的な「アート映画」を上映しています。

「アート映画」とは芸術性が高く、ハリウッド映画のような大衆的なものではなく美的感覚を追究する目的で制作されているニッチ向けの映画です。

 

1979年に映画研究家のデイヴィッド・ボードウェルが発表をした論文により「アート映画」と言う言葉が登場して広がりました。

アート映画は1910年代のヨーロッパで登場していますがその頃はアート映画と言う言葉はありませんでした。

最近では、芸術的作品だけではなく「永遠の門 ゴッホの見た未来」「モンパルナスの灯」「ニーチェの馬」のような世の中の人に何かを訴えかけるような作品もアート映画として位置づけられています。