「フクレ」は油膜の表面に生じる水泡や膨れ、塗装が浮き上がる等の症状の欠陥塗装のことで「ブリスター」とも呼ばれています。
◇フクレの原因は?
・湿気
湿気の高い環境で塗装を行うと、水分が塗膜の下に閉じ込められてフクレが発生することがあります。 特に屋外での塗装作業や高湿度の場所では注意が必要です。
・塗装面の汚れ
塗装面に油、脂、塵、水などの汚染物質が付着している場合、それが塗膜の下で反応してすることで発生する可能性も。
・塗料の種類
溶剤系の塗料は乾燥していないうちに重ね塗りをすると、熱で溶剤は揮発して装膜を押し上げてフクレが発生しやすく、冬場には異常がなくても気温が上がると発生する特徴があるため注意が必要です。
・十分な乾燥
塗料の乾燥時間を守らずに次の塗料を塗布すると、塗料中の溶剤や水分が逃げる時間が足りなくなり、フクレが発生する可能性があります。
◇フクレを見つけた時の対処方法
ほとんどのフクレは塗装の塗替え後すぐに起こるわけではありません。
およそ3~5年の月日をかけて徐々に症状が現れるため、すぐには気付かないことが多いようです。フクレの状態によっては塗替えが必要なことがあるので、まずは塗装会社に相談しましょう。