サステナブルな製品が社会や環境に不可欠になっている現代。
そんな中で、新しい床素材の「リノリウム」が注目を集めています。
◇そもそも「リノリウム」ってどんな素材?
リノリウムは1863年にイギリスで初めて発明され、その後長らく床材として広く使用されてきました。
原材料は亜麻仁油、石灰岩、木粉、松脂、コルク粉、天然色素などの天然成分を混ぜて作られる、自然素材から成る建材で、主に床材として使用されますが、家具の仕上げにも適しています。
20世紀半ばには、塩ビ製の床材が登場し、その需要が増加しました。
しかし、近年の環境への配慮が高まるなかで、リノリウムの存在が再評価されつつあります。
◇リノリウムが人気の理由
リノリウムは天然素材から作られたもので、土に埋めると自然へ還る生分解性も持つ優れた建材で、そのうえ、耐久性に優れ、燃えにくいので防火性にも優れている特徴があります。
現代社会のSDGsへの取り組みや脱炭素社会へのニーズに合致し、亜麻仁油の抗菌性や抗ウイルス性も実証されています。
コロナ禍での衛生重視が高まる中、リノリウムは環境への貢献と多彩な色と柄によるモダンなデザインを兼ね備え、古いイメージを一新したことが人気の理由だと言えるでしょう。