売電契約の仕組みを解説!

自宅に太陽光発電を導入すると、発電した余剰電力を電力会社に売電することができ、これによって収入を得ることができます。

 

◇売電制度{固定価格買取制度)とは?

固定価格買取制度は、太陽光発電が発電した電力を電力会社が確実に買い取ってくれる制度です。

売電価格が一定期間変わらず(固定されて)維持されます。

毎年度、太陽光発電の設置費用の低下に合わせて売電価格は引き下げられることがありますが、設置後は太陽光発電設備の売電価格が売電期間中一定なので、年度の変わり目に引き下げられる影響は受けません。

 

2024年度の固定価格買取制度(FIT)において、経済産業省の調達価格等算定委員会が公開した意見によれば、太陽光発電の買取単価は年度ごとに改定されています。

2023年度からは、1kWあたりの買取単価が10円を下回るケースも見られるようになりました。

 

◇売電には手続きが必要

太陽光発電で売電をするには、電力会社との契約や経済産業省への設備認定申請が必要です。

  1. 系統連系申請

    • 太陽光発電システムと電力会社の送配電網をつなぐ手続きです。
    • 系統連系申請書、系統連携協議依頼票、単線結線図などの書類が必要です。
    • 電力会社によって書類の様式が異なり、申請から承認までに数カ月かかる場合があるため、書類の不備に気を付けましょう。
  2. 事業計画認定申請

    • 固定価格買取制度を利用する太陽光発電の設備を、経済産業省から認めてもらう手続きです。
    • 接続の同意書、構造図、配線図などが必要です。

手続きは簡潔にまとめても2か月はかかりますので、計画を進める際に余裕を持って手続きをしましょう。