「仲介手数料」とは、住宅や不動産の売買や賃貸の際に不動産会社に支払う手数料のことです

◇仲介手数料はなぜ必要？

不動産会社は取引の対象物件を買主や借主に紹介し、取引条件を調整して契約締結に至るよう手助けを行います。この行動を「媒介」と呼び、報酬の支払いは取引の成立が条件であり、成功報酬となります。

不動産会社は取引が成立しなかった場合でも報酬を請求することはできません。

◇賃貸物件の仲介手数料

不動産の仲介手数料は、契約締結時に支払われることが一般的です。

仲介手数料には物件の案内から契約条件の交渉、重要事項の説明、契約の締結など、取引成立に向けて不動産会社が行った業務が含まれます。

仲介手数料に関する取り決めは宅地建物取引業法に規定されており、賃貸契約の場合、通常は「家賃の1カ月分+消費税」が上限です。

仲介手数料は、入居者と大家さんの双方から受け取る場合でも、「家賃の1カ月分+消費税」が上限とされます。具体的には、借主と家主の両方から0.5カ月分ずつ受け取ってもよいし、借主から1カ月分、家主から1カ月分受け取っても問題ありません。

◇不動産売買の仲介手数料

法令で定められているのはあくまでも上限額で、下限額については設定されていません。

1. 取引物件価格（税抜）が400万円超の場合：取引物件価格（税抜）×3％＋6万円＋消費税
2. 取引物件価格（税抜）が200万円超～400万円以下の場合：取引物件価格（税抜）×4％＋2万円＋消費税
3. 取引物件価格（税抜）が200万円以下の場合：取引物件価格（税抜）×5％＋消費税