高圧電力の仕組みとは?料金についても解説!

現在、日本の電力会社が提供する電気の契約は、電圧の違いによって「低圧電力」「高圧電力」「特別高圧(特高)電力」の3種にわけられます。

ここでは、高圧電力の仕組みや料金について解説しています。

 

◇高圧電力とは?

高圧電力とは、契約電力が50kW以上の事業者が利用する電力です。

電圧的には、直流が750V~7,000V以下、交流が600V超~7,000V以下の範囲になります。供給電圧は6kV以上です。

主に小規模事業者で、コンビニエンスストア、飲食店、幼稚園、保育所、病院、事務所、小規模工場などが含まれます。

他にも特別高圧は、供給電圧が20,000V(20kV)以上で、契約電力が2,000kW以上の事業者が利用する電力で、主な契約者には大規模工場、コンビナート、高層ビル、デパート、総合病院、鉄道事業者などです。 

 

◇高圧電力の料金の仕組み

高圧電力料金は基本料金、従量料金、再生可能エネルギーの賦課金の3つで構成されているのが特徴です。

基本料金は契約電力に応じて決まり、従量料金は使用電力量に基づいて計算されます。

企業が利用する高圧電力の基本料金は契約電力に基づいています。

これは家庭で使う低圧電力の決定方法とは異なり、エネルギー多消費事業者は減免制度を利用して基本料金の一部を免除することができます。