コンクリートとは、セメント、水、骨材（砂や砂利）を混ぜ合わせた材料で、建設工事に広く使用される建築材料です。

コンクリートはその耐久性と強度から、建物や橋梁、道路などの構造物に多く利用されています。

こちらでは、数あるコンクリートの中でも、特殊な性質を持つ「レジンコンクリート」について解説します。

◇レンジコンクリートとは？

レジンコンクリートは、セメントや水を一切使用せず、代わりに熱硬化性樹脂（レジン）を結合材として用いるコンクリートです。

主に砕石、砂、炭酸カルシウムなどの骨材を結合樹脂で強固に固めます。

一般的には、硬化時間を自在に調整できる不飽和ポリエステル樹脂が使われますが、用途に応じてエポキシ樹脂なども使用されることがあります。

◇レンジコンクリートの特徴

レジンコンクリートは高強度で、薄肉厚による軽量化が可能なので輸送効率や現場施工の省力化に貢献します。

さらに、各種薬品に対する優れた耐食性を持ち、特に硫化水素に対する耐久性が抜群です。

海岸部や温泉地などの特殊な酸性土壌にも適していて、液状レジンの高い結合力により骨材同士が強固に固まるため、外部からの摩耗にも耐える耐久性があります。

他にも、吸水率が非常に小さく良好な水密性を有するため、凍結融解作用や地下水の浸透の対して高い抵抗性を示します。