エアコンの取り付け工事では、設置場所の選定が非常に重要です。
部屋の広さや形状、窓の位置、日当たりを考慮して、最適な場所を選びます。
◇室内機の取付場所
室内機の吹き出し口付近に箪笥やシャンデリアなどの障害物があると、風が部屋全体に行きわたらず、エアコンの効きが悪く感じることがあります。
また、障害物によって空気が室内機周辺に溜まり、エアコンが部屋全体が設定温度に達したと誤認し、運転が止まったり風量が弱くなったりすることもあります。
室内機は、吹き出し口付近が解放され、空気が循環しやすい場所に設置することが大切です。
また、室内機は、壁に取り付けた据付板に引っかけて設置するのが一般的です。
しかし、平均10kgほどの重さがあるため、強度が不十分な壁に取り付けると、壁が破損したり、最悪の場合、室内機が落下する恐れがあるため、壁の強度をしっかり確認しましょう。
◇室外機の取付場所
室外機のエアコン工事で特に注意しているのが、配管の長さ・高低差と配管経路です。
各メーカーはエアコン1台ごとに使用できる配管の長さや高低差を定めており、これを超えるとエアコンの効きが悪くなる恐れがあります。
また、室外機は背面から空気を吸い込み、熱交換器を通して正面から空気を排出するため、室外機の正面と左側は設置やメンテナンス、効率的な運転のため、解放しておくことが推奨されています。