建物を支える基礎工事!主な種類を詳しく解説!

建物の新築工事では、建物を支える基礎工事が非常に重要です。

基礎工事に不備があると、後から修復するのが困難なため、各工程で正確かつ適切な施工が求められます。

こちらでは、基礎工事の種類を解説します。

 

◇基礎工事の種類

基礎工事は、軟弱な地盤を改良する「杭基礎」と、地盤に施工する「直接基礎」の2つにわけられます。

 

・杭基礎

地盤調査で地盤が軟弱と判明した場合、そのまま基礎工事を行うと建物が不安定になります。そのため、地盤の固い層まで杭を打ち込む「杭基礎」が採用されます。

杭基礎には、地盤の支持層まで杭を到達させる「支持杭」と、支持層がない場合に杭の側面摩擦で建物を支える「摩擦杭」があります。

杭は数メートルから場合によっては数十メートルの深さまで打ち込み、建物を安定させるだけでなく、地震時の液状化対策としても効果的です。

施工方法には、掘削した穴に鉄筋かごを挿入しコンクリートを流し込む「場所打ち杭工法」と、あらかじめ製造した杭を地中に打ち込む「既成杭工法」の2種類があります。

 

◇直接基礎

直接基礎には以下の3種類があり、それぞれ特徴があります。

  1. ベタ基礎: 床下全体にコンクリートを打設し、床下空間を確保する工法。
  2. 布基礎: 柱や壁など負荷がかかる部分にコンクリートを打設する、木造住宅で古くから使われている工法。
  3. SRC基礎: 床下空間を設けず、蓄熱床工法とも呼ばれる仕組み。

これらの工法は地盤や建物の状況に応じて選ばれるため、それぞれ適材適所の選択が重要です。