ツーバイフォー住宅は、床・壁・天井の6面体を基本構造として建てる工法で作られた住宅です。
このツーバイフォー工法は、アメリカやカナダなど北米から導入され、日本でも広く普及しています。
◇ツーバイフォー住宅とは?
ツーバイフォー住宅は、高性能と合理性を追求した住まいです。名称の由来は、最も多く使用される規格化された構造用製材「two by four」にあります。
このような背景から、規格化された構造用製材を用いて建物の構造を組み立てる工法が「ツーバイフォー工法」と呼ばれるようになりました。
ツーバイフォー住宅の原型はバルーン・フレーム工法で、1870年代後半にアメリカから導入され、北海道を中心に試験的に使われました。
札幌時計台はこの構造を採用しています。
明治後期から大正後期にかけて、部材や設計図が輸入され、徐々に国内に広まりました。
1974年にその後も技術開発と改良が進み、現在に至っています。
◇日本のツーバイフォー住宅
1974年に建築基準法でツーバイフォー工法が一般工法としてオープン化されます。
高度成長期の建築ブームにより本格的に導入され、高性能で生産性の高い合理化工法として注目されました。
施工技術が短期間で習得可能で、建設省も普及を推進。1982年には耐震・耐火性が実証され、公庫融資で「簡易耐火構造」に認定されました。
その後、日本の風土や生活様式に合わせた改良が進み、現在では一般的な住宅工法として定着しています。