造園と言うと、日本庭園やイングリッシュガーデンのようなデザイン性の高い庭園を思い浮かべる方が多いかもしれません。
実際には一般住宅やマンション、商業施設、テーマパーク、遊園地、道路、公園などの植栽もすべて「造園」に含まれます。
◇「造園」の定義
造園は、庭園や外構などの空間を作り上げる行為で、樹木や草花の植栽、池や築山の設置、自然素材を活用して目的に合った環境を創造します。
対象となる空間は住宅の庭から公園、遊園地、街路樹など多岐にわたり、空間の芸術性を高めたり、機能的な役割を果たしたりすることが求められるのです。
さらに、造園業は、庭作りにとどまらず、施設整備や建築、土木とも密接に関連しています。
◇ガーデニングとの違いは?
ガーデニングと造園は似ていますが、定義が異なります。ガーデニングは、自分の所有する庭やベランダで草花を植えたり、柵や石畳、花棚、ベンチなどで装飾して庭作りを楽しむ活動です。
一方、「造園」は庭園や公園などを新たに作ることを指します。
環境(広さ、気候、周囲の状況)や目的に応じたデザイン設計から始まり、土木的な基盤整備や樹木、草花の配置、関連設備を含む総合的な空間を新しく造り上げることを指しています。