「道路」の定義と幹線道路の意味について

私たちの生活に欠かせない「道路」は、通行や物流を支える社会インフラのひとつです。しかし一口に道路といっても、その種類や役割にはさまざまな違いがあります。

中でも「道路」とは法律上どのように定義されているのか、そして交通の要となる「幹線道路」とは何を指すのかをご存じでしょうか?

ここでは、道路の基本的な定義と幹線道路の役割についてわかりやすくご紹介します。

 

◇「道路」の定義

道路法における「道路」とは、高速自動車国道・国道・都道府県道・市町村道のことで、一般の交通に利用されるものを指します。

一方で、道路法の対象外となる道路も存在します。

農道、林道、私道などがその例で、これらは法的には「道路」として扱われません。

また、国の所有地でありながら一般の人々が通行している道でも、道路法に基づかないものは多く存在し、そうした道は「里道(りどう)」と呼ばれています。

 

◇幹線道路とは?

幹線道路とは、全国的・地方的、または都市内で主要な道路網を形成する道路のことを指します。

道路法では、高速自動車国道、一般国道、都道府県道、市町村道の4種類が定められており、このうち高速自動車国道・一般国道・都道府県道が幹線道路網を構成します。

特に高速道路や主要な国道は「高規格幹線道路」と呼ばれ、高速かつ効率的な交通の要となっています。

また、これらに主要地方道を加えた「広域幹線道路網」は、全国約12万kmに及ぶ広範な交通ネットワークとして機能しています。