発砲塩化ビニールの「発砲」とは?

発砲塩化ビニール(発砲PVC)は、軽量で耐久性に優れた素材として広く使用されています。

 

◇発砲塩化ビニールとは?

発泡PVC(ポリ塩化ビニルフォームシート)は、軽量で優れた機械的特性と断熱特性を持つ素材です。

ポリ塩化ビニルとポリ尿素の混合物で作られ、独立気泡構造を持つため、固体の形状になります。

この素材は、湿気や一部の化学物質に強く、切断や成形が容易です。

約65度で柔らかくなり、木材のように簡単に切断でき、ヒートガンや沸騰水を使用して形を整えることが可能であるため、さまざまな用途に利用されています。

 

◇「発砲」とは?

ポリ塩化ビニル(PVC)に発泡剤を加え、加熱や化学反応を利用して樹脂内部に無数の独立した気泡構造を形成し、フォーム状(泡状)の素材に仕上げるものです。

この構造は、強度を保ちながらも軽量であり、優れた形状保持力や断熱性を持つ特性を持っています。

発泡技術は、発泡スチロールのように他の合成樹脂でも用いられていますが、発泡塩化ビニールの場合はPVCの特性を活かしつつ、発泡させることで建築資材や看板、内装材など多様な用途に適した素材となります。

発泡により密度が下がり軽量化されるため、施工性が良く、断熱や防音効果も期待できます。