私たちの身の回りにある工場設備や発電所、商業施設、さらには医療機関に至るまで、多くの現場では高度な機械や装置が稼働しています。
これらの機械が安全かつ効率的に機能するためには、専門的な知識と技術を持ったプロによる「機械器具設置工事」が欠かせません。
ここでは、あまり一般には知られていないこの工事の内容について、分かりやすく解説していきます。
◇「機械器具設置工事」の概要
機械器具設置工事とは、「機械器具の組立て等により工作物を建設し、または工作物に機械器具を取り付ける工事」を指します。
簡単に言えば、現場で複数の機械器具を組み立てて連動させるような比較的大規模な工事が対象です。
他の専門工事(電気工事、管工事、電気通信工事など)に該当する場合はそれぞれに分類されます。
◇「機械器具設置工事」の種類
機械器具設置工事には、プラント設備工事やエレベーター・エスカレーターなどの運搬機器設置工事、内燃力発電設備、集塵機器等があります。
さらに、トンネル換気などの給排気機器、揚排水機器、ダム用の仮設備、遊技施設、舞台装置、サイロ、立体駐車設備(機械式含む)など、さまざまな専門的機械や装置の設置が含まれます。
これらは高度な技術と知識を要する工事であり、一般的な設置作業とは区別されます。