【ダム工事】目的別ダムの種類を詳しく解説!

私たちの生活を見えないところで支えている「ダム」。

一見どれも同じように見えるかもしれませんが、ダムはその役割によって設計や構造が大きく異なります。

ダム工事は、使用する材料や構造、目的によっていくつかの種類に分類されます。

 

◇コンクリートダム

コンクリートダムにはいくつかの型式があります。

最も一般的なのが、自重で水圧に耐える「重量式コンクリートダム」です。

他にも、「アーチ式ダム」はアーチ形状で水圧を両岸の岩盤に分散させ、「中空重力式ダム」は重量式の構造を持ちながら内部が空洞で、コンクリートの使用量を抑えています。

さらに、「バットレスダム」は遮水壁と、それを支えるバットレス(支持壁)で構成されています。

 

◇フィルダム

フィルダムは、自然素材を利用して築かれるダムです。「ロックフィルダム」は岩石や砂利、砂を積み上げ、中央に遮水性の高いゾーンを持つ構造です。

「アースダム(均一型ダム)」は主に土を材料とし、古くから農業用のため池などに多く使われています。

「表面遮水型ダム」は、アスファルトやコンクリートでできた遮水壁をダム表面に設け、水をせき止めるタイプのダムです。

 

治水のためのダム、発電を目的としたダム、水道水の供給を担うダムなど、目的に応じて最適な設計が施されています。