寒い季節に欠かせない「床暖房」。
日本でも人気が高まっていますが、実は世界各国でさまざまな床暖房のスタイルや技術が発展しています。
◇ヨーロッパ
特に北欧・ドイツ・イギリスなどは床暖房が非常に普及しています。
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北欧(ノルウェー・スウェーデン・フィンランド)
寒さが厳しいため、電気式・温水式床暖房が標準装備に近い家庭も多いです。断熱性能が非常に高い住宅が多く、床暖房の効率が良く、低出力でも家全体が暖まります。 -
ドイツ
エネルギー効率にこだわるドイツでも温水式床暖房が人気。床暖房は輻射熱でゆるやかに部屋を暖めるため、空気が乾燥しにくく健康的とされています。新築住宅の多くに標準搭載。 -
イギリス
以前はセントラルヒーティングが主流でしたが、近年は温水式床暖房の導入が増えています。
◇アメリカ
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寒冷地(ニューヨーク、シカゴなど)では高級住宅を中心に温水式床暖房が人気。
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アメリカでは電気式マットタイプの「部分床暖房」(バスルーム、キッチンなど一部だけ床暖房)が好まれるケースも多いです。
◇アジア
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韓国(オンドル)
実は「床暖房大国」です。伝統的なオンドル文化が現代の温水式床暖房に進化。韓国では床暖房が標準設備という家庭がとても多く、ほぼ全室床暖房という住宅も珍しくありません。 -
中国
北方地域ではセントラルヒーティングが一般的ですが、新築マンションでは電気式床暖房の導入も進みつつあります。
現代ではエネルギー効率や快適性、健康面のメリットから、世界中で再評価・普及が進んでいます。
各国の気候や住宅事情、文化に合わせて多様な方式が発展しているのが特徴です。