ユニバーサルデザインを理解するための、7原則について

ユニバーサルデザインとは、年齢や性別、障がいの有無にかかわらず、誰もが使いやすく快適に利用できるように考えられたデザインのことです。

 

◇ユニバーサルデザインの7つの原則

  1. 公平に利用できること(Equitable Use)
    すべての人が同じ方法で利用でき、特定の人に不利や差別感がないよう配慮すること。例:自動ドアや段差のない歩道。

  2. 使う上での柔軟性があること(Flexibility in Use)
    利用者が自分に合った使い方を選べる設計。利き手に関係なく使えたり、多様なニーズに対応できること。例:多機能トイレ。

  3. 使用方法が簡単で分かりやすいこと(Simple and Intuitive Use)
    利用者の経験や能力に関係なく、直感的に使えること。例:分かりやすい操作パネル。

  4. 必要な情報がすぐ理解できること(Perceptible Information)
    視覚・聴覚の違いなどを考慮し、情報を多様な形で提供すること。例:音声案内や大きな文字表示。

  5. ミスや危険につながらない安全設計(Tolerance for Error)
    誤操作や事故のリスクを減らすデザインで、安全性を高めること。例:誤ってボタンを押しても重大な影響が出にくい設計。

  6. 身体的負担が少なく楽に使えること(Low Physical Effort)
    少ない力で使えることや無理な姿勢を強いない配慮。例:軽い力で開けられるドア。

  7. 使いやすい大きさと空間の確保(Size and Space for Approach and Use)
    車椅子や歩行補助器具など、多様な身体状況に対応できる十分なスペースを確保すること。

 

これら7原則は、建築物や製品、サービスのデザインに幅広く適用され、誰もが差別感なく快適に利用できる環境づくりの基本となっています。