発砲塩化ビニール(PVCフォーム)は、軽量で耐水性や耐久性に優れる素材として、建築や内装、看板や什器の製作など幅広く活用されています。
加工のしやすさやコストの低さからDIYやプロの現場でも人気ですが、適切な加工方法や施工手順を理解しておかないと、仕上がりに影響したり、耐久性を損なったりすることがあります。
ここでは、発砲塩化ビニールの基本的な加工方法と施工時の注意点について解説します。
◇発砲塩化ビニールの加工法
発砲塩化ビニールは軽量で切断や穴あけが容易なため、さまざまな加工が可能です。代表的な方法は以下の通りです。
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切断
ノコギリやカッター、電動ジグソーを使って板状に切断できます。厚みや用途に応じて工具を選ぶことがポイントです。 -
穴あけ・溝加工
ドリルやルーターを使用して穴や溝を加工できます。発砲素材のため、割れやすい部分には慎重な加工が必要です。 -
曲げ加工
熱を加えることで曲げや成形が可能です。ヒートガンやオーブンを使う場合は、過熱による変形や焦げに注意します。 -
接着・組み立て
専用接着剤や溶剤を使って板同士を接着できます。接着面は清掃し、密着させることで強度が保たれます。
◇加工時の注意点
発砲塩化ビニールは加工しやすい素材ですが、施工時には注意が必要です。
軽量で柔らかいため、運搬や設置時の衝撃で割れや欠けが生じやすく、下地への固定は素材や強度に応じて適切に行う必要があります。
切断面や接着部はヤスリや塗装で仕上げると耐久性が向上します。
ただし、高温や直射日光で変形や変色することがあるため、設置環境にも注意しましょう。