軽量で加工がしやすく、断熱性や防水性にも優れた「発泡塩化ビニール」は、住宅から商業施設まで幅広い現場で注目される建材です。
◇発泡塩化ビニールの特徴
発泡塩化ビニール(発泡PVC)は、塩化ビニール樹脂に発泡剤を混ぜて製造される建材で、内部に微細な気泡を含むため非常に軽く、加工性に優れているのが特長です。
のこぎりやカッターで簡単に切断でき、釘やビス、接着剤での施工も容易なため、DIYからプロの工事まで幅広く活用されています。
断熱性が高く、湿気を通しにくい性質から、外壁の下地材や屋内パネル、浴室周りの壁材として人気です。
また防水・防腐性を持つため、雨風や湿気が多い環境でも劣化しにくく、長期的な使用に耐えられます。
さらに表面が滑らかで塗装や印刷がしやすいため、看板やディスプレイ什器などデザイン性を求められる用途にも向いています。
◇メンテナンス方法
メンテナンス面でも優秀で、汚れは中性洗剤と柔らかい布で簡単に落とせ、木材のような定期塗装も不要です。
軽量ゆえに建物への負担も少なく、輸送や施工時の省力化にもつながります。
ただし高温に弱く、直射日光が長時間当たる場所では熱変形の恐れがあるため、設置環境に応じた保護や塗装対策が大切です。
発泡塩化ビニールは、快適性と機能性を兼ね備えた現代建材として、住宅リフォームや店舗設計、屋外サインなど多方面で活躍。
適材適所で活用することで、省エネ性とデザイン性を両立した住空間を実現できます。