建設DXの最前線 !ICT施工が変える現場の未来

ICT施工とは、建設プロセスに情報通信技術を取り入れ、生産性や安全性を飛躍的に向上させる取り組みです。

深刻な人手不足が課題となるなか、デジタル技術による現場の自動化・高度化は、業界の未来を支える不可欠な柱となっています。

 

◇高精度なデータ活用が実現する施工の自動化と品質向上

ICT施工の核心は、3次元データの活用にあります。

ドローンを用いた写真測量やレーザー測量により、短時間で現場の地形を精密にデータ化し、それを元に作成した3次元設計データを建設機械に連動させます。

これにより、従来は熟練技術が求められていた重機操作を自動または半自動で制御する「マシンコントロール(MC)」が可能となりました。

丁張り(位置出しの目印)の設置作業を大幅に削減できるだけでなく、作業者の熟練度に依存しにくく、設計どおりの精度で施工できるため、品質の均一化と工期短縮の両立が実現します。

 

◇デジタル化がもたらす安全性向上と働き方改革の推進

ICTの導入は、現場の安全性確保と労働環境の改善にも大きく寄与しています。

建機と周囲の作業員の距離をセンサーで検知する安全システムや、事務所にいながら現場の状況をリアルタイムで把握できる遠隔臨場の導入により、事故のリスクを低減しつつ効率的な管理が可能になりました。

また、これまで現場で行っていた計算や書類作成がデジタル上で完結することで、若手や経験の浅い従事者でも活躍しやすい環境が整いつつあります。