水質汚濁を防ぐ!しゅんせつ工事における汚濁防止膜と安全管理

河川や港湾などの底にたまった土砂を取り除くしゅんせつ工事では、水質汚濁や周辺生態系への影響を抑える環境配慮する必要です。
ここでは、汚濁防止膜の役割や施工時の安全管理について解説します。

 

■汚濁防止膜で濁りの拡散を抑える

しゅんせつ工事では、底泥を掘り起こす際に細かな土砂が水中へ舞い上がり、周辺へ拡散することがあります。
そのため、水中にカーテン状の遮濁膜(シルトフェンス)を設置し、工事区域を囲うことで、発生した濁りが周囲へ広がるのを抑えます。

汚濁防止膜には、水深や流速、施工場所などに応じた仕様があり、現場条件を踏まえて適切なものを選定することが重要です。
また、膜を設置するだけでなく、施工中の濁度を確認しながら作業方法や施工速度を調整することも求められます。

 

■施工時の安全管理と周辺環境への配慮

しゅんせつ工事では、水質汚濁への対策と同時に、作業員や周辺設備の安全を確保するための管理も欠かせません。
作業船やしゅんせつ機械を使用する場合は、船舶の航行や潮流、風などの影響を考慮し、作業区域や航路を適切に設定します。汚濁防止膜についても、流れや波によって位置が変わったり、損傷したりする可能性があるため、設置後は濁度をモニタリングし、数値に応じて掘削速度や施工方法を柔軟に調整することが求められます。

さらに、作業前には機械や船舶の点検を行い、作業手順や緊急時の連絡体制を関係者間で共有し、周辺環境の変化に応じて施工方法を見直すことも、適切な工事につながります。