建物と家具の両面から備える!建築視点で考える総合的な地震対策

巨大地震に備えるには、建物の耐震性を高めるハード面の対策と、室内の安全を確保するソフト面の対策を組み合わせることが不可欠です。

今回は建築視点から考える効果的な総合地震対策について解説します。

 

■構造体と地盤からアプローチする建物の地震対策

建築の視点から地震対策を考える際は、建物の構造や用途に応じて、耐震・制振・免震などの対策を検討することが重要です。
旧耐震基準で設計された建物は耐震診断を行い、必要に応じて耐震壁の増設や鉄骨ブレースの設置などの補強工事を実施します。

また、建物の構造が強固であっても、地盤の状態によっては不同沈下や液状化のリスクがあります。
そのため、地盤調査の結果に基づき、必要に応じて地盤改良工事や適切な杭工事を施すことが重要です。

構造体と地盤の双方を強化することで、倒壊や大きな損傷のリスクを低減するための基盤が整います。

 

■室内での被害や転倒を防ぐ家具と空間デザインの地震対策

建物の倒壊を防ぐと同時に重要なのが、室内にいる人の命を守るための空間づくりです。
大規模な地震が発生した際、負傷の原因として家具の転倒・移動やガラスの飛散などが、負傷につながる要因となります。建築計画やリフォームの段階で、壁面に固定する壁面収納や造り付け家具を積極的に導入することで、家具転倒のリスクを軽減できます。

さらに、避難経路となる廊下や出入口付近には大型の家具を置かないレイアウト設計を行うことや、ガラス窓や家具の扉に飛散防止フィルムを貼るといった配慮が、発災直後の迅速な避難を後押しします。